御前会議における昭和天皇の御言葉

昭和天皇が御前会議(後の最高戦争指導会議)において、発言されたと言われている言葉。
よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ
(於 昭和16年9月6日の御前会議)
 この和歌は明治天皇が日露戦争直前の御前会議において、戦争へ向かう国の動静を不本意であると詠まれた歌だ。それを昭和天皇は唐突に御前会議の場で謳われたそうだ。

「それならば私の意見を言おう。私は外務大臣の申しているところに同意である」
「本土決戦というけれど、一番大事な九十九里浜の防備もできておらず、又決戦し弾の武装すら不充分にて、これが充実は9月中旬以降となると云う。飛行機の増産も思うようには行って居らない。いつも計画と実行とは伴わない。之でどうして戦争に勝つことができるか。勿論、忠勇なる軍隊の武装解除や戦争責任者の処罰等、其等の者は忠義を尽くした人々で、それを思うと実に忍び難いものがある。しかし今日は忍び難きを忍ばねばならぬ時と思う。明治天皇の三国干渉の際の御心持を偲び奉り、自分は涙を飲んで原案に賛成する」
(於 昭和20年8月9日の御前会議)
これ以外に自らの意見を述べられる事はなかったそうだ。

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