「なかまたち」の奇妙な主張
過去に維新の党の橋下氏が朝日新聞社に政党広告を出そうとして拒否されたことがあった。朝日新聞が説明した拒否理由は「社として公平性を考慮して独自に判断した」ということであった。これに対し橋下氏は以下の様な主張を行った。 社として独自判断をすることは構わない しかし、その判断基準はすべきである。 基準が明示されずに掲載を拒否したということは、表現の自由を毀損する行為だ これは極めて明瞭で納得できる主張だと感じた。 さて、去る2月1日にNHKで放送された「日曜討論」という番組で与野党の代表を迎えての討論が行われたらしい。この番組に呼ばれなかった泡沫政党がキレているようだ。 1日朝放送のNHK日曜討論を見て違和感を覚えた人は少なくないのではないだろうか。国会議員5人を擁し政党要件を満たしている「生活の党と山本太郎となかまたち」と「日本を元気にする会」が外されているのだ。 ( BLOGOS|NHKが一郎・太郎外し 人質事件で安倍首相に配慮 ) 記事の中で触れられているが、この番組への出演基準は事前に明示されている。 「出演基準として公職選挙法第86条の1項、2項の両方を満たす必要がある」ということだ。つまりこの条件とはすなわち以下のようになる。 所属国会議員が5人以上 直近の国政選挙で2%以上の得票数 ここまでを踏まえて考えると、引用した記事を書いた田中某の主張は以下のとおり。 NHKは、「出演基準として公職選挙法第86条の1項、2項の両方を満たす必要がある」と説明した。 すなわちそれは、所属国会議員が5人以上で、直近の国政選挙で2%以上の得票数がある政党であること。 「生活の党と山本太郎となかまたち」と「日本を元気にする会」は、それぞれ5人の国会議員がいるが、2%の得票はない。 そこから導き出されたこの記者の結論は「この基準が厳正に適用されているのならば、納得がいく。だが、その時々で適用されたり、されなかったりする。」ということらしい。 もはや意味不明である。基準が厳格に守られるべきであると主張するなら話はわかるが、そうではないようだ。おそらくこの記者の言いたいことは「ボクの大好きな泡沫政党も出演できるように、基準を恣意的に運用してホシイ」なのか? 程度の低い記者だこと。