東シナ半島と呼びましょうか?

「東海表記問題」について下記のような記事をみつけたので、これについて考えてみた。
「東海表記に反対」…日本に肩入れする英国に韓国政府が対抗措置 
韓国政府当局者は、「英国が東海を日本海と単独表記したこの冊子の既存表記を固守するのは、英国と日本が島国という同質感も作用していると判断される」と話した。
まず記事の中にある、フォークランド海をアルゼンチンの呼称であるマルビナス海を併記するという韓国政府の主張が、純粋に韓国政府の自主的な考え方の元に行われているのではなく、自国の(身勝手な)主張を英国が受け入れないことに対する「報復」であるという点がなんとも嘆かわしい。アルゼンチンの立場に立って考えてみても、自国の主張への純粋な賛同ではなく単なる自己主張の為のダシに使われたようなこの声明は無礼極まりないものではないだろうか?

フォークランド海とマルビナス海の表記問題には詳しくないが、フォークランド=マルビナス戦争を経て両国間で長く協議が行われてきたセンシティブな問題であることは理解できる。そのあたりについて韓国政府はどう考えているのか…おそらく何も考えていないのだろう。

次に、日本海沿岸諸国の領海と排他的経済水域の所有面積から、この海域に影響力を持つ国はどこかを考えてみる。これは地図に12海里と200海里の線を引いてみれば一目でわかる。明らかにこの海域に対する「利権者」は韓国ではなくロシアか日本だ。海域への影響力や所有比率で名称を決めるのであれば、せいぜい「日露海(Sea of Russia-Japan)」が候補に上がるかもしれないが、韓国が何かを主張できる程の影響力を持っているとは言えない。ちなみにロシアはこの海域を「日本海」と呼称し、それに意義は唱えていない。

そもそも東海という呼称は、日本に対して否定的な中国でさえ認めていない。これには非常にもっともな理由がある。中国にとって東海とは東シナ海のことを指すからだ。
そもそも「東の海」とは、明らかに朝鮮半島を基準にしての位置関係に基づく主張でしかない。ロシアにしてみれば南海だし、日本にしてみれば西海だ。韓国の主張は極めて傲慢としかいえない。中国は自国の地図には東シナ海を「東海」と表記しつつも、国際社会的に「東シナ海(East China Sea) 」と表記されることに意義は唱えていない。意義を唱えない理由を明確にしていないが、中国政府もそれほど傲慢ではないということだろう。

韓国がどうしてもこの海域を日本海ではなく東海と言いたいのならば、逆に日本政府は以下のように主張してもいいはずではないだろうか?

今後、朝鮮半島は「東シナ半島」と呼びましょうか?

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