朴槿恵元大統領の弾劾理由ってなんだっけ?

 文在寅政権が朴槿恵政権時代の政策をいろいろひっくり返しているという記事を散見しつつ、ふとそういえば朴槿恵氏はなぜ弾劾されたのか気になって調べてみた。ネットで探した範囲では弾劾理由の詳細についてはあまり情報がなかったが、ニューズウィーク日本版の記事によると以下のような理由のようだ。

  1. 国民主権主義と法治主義違反
  2. 大統領の職権乱用
  3. 言論の自由の侵害
  4. 生命権保護義務違反
  5. 賄賂など刑事法違反

 正直なところ、これって弾劾の理由としてはあまりに根拠が貧弱ではないだろうか?いや、もっと正確に言えば、「法治主義違反」とか「言論の自由の侵害」とかそれって韓国社会の持病みたいなもので、朴氏固有の問題ではないのではないだろうか。さらに、「生命権保護義務違反」と仰々しく言ってるのはおそらくセウォル号事件なんだろうが、それを大統領の責任になすりつけるなど、それこそまさに法治主義違反ではないだろうか。

そのうえで憲法裁は、パク大統領が国民主権主義と法治主義、刑事法を違反したと判断した。 パク大統領がチェ・スンシルに国政に関する文書を渡し、ミール・Kスポーツ財団の設立や募金に関与し、チェ・スンシルの知人の会社に便宜を図ったという。 パク大統領がチェ・スンシルの蓄財行為に加担し、そのため法を犯した、というのが憲法裁の最終的な判断だ。

 これも、よく読むと意味がわからない。朴氏は崔順実氏に機密を漏らしていたということは当人も認めている事ではあるが、それ以外の便宜を図ったとか蓄財行為に加担したとかは現時点では完全に憶測でしか無い。朴氏がこれらの便宜をはかる事で得られる見返りがあるようにも思えない。報道されている疑惑の多くは主犯が崔順実氏で共犯が大統領の側近たちということだが、それはつまり朴氏が食い物にされていたという構図なのではないだろうか?

 さんざん反日的な告げ口外交を繰り返してきた大統領なだけに、日本人としては同情する気も起きないが、それはそれとして相変わらずこの国は人治国家であって、政権交代を王朝交代と勘違いしているような、前時代的なさもしい国なんだなとつくづく感じた。やはり、「価値観を共有する国」ではない。

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