本当に過激派だけが異常なのか

アフガニスタンの首都カブールで、27歳の女性がイスラム教の聖典「コーラン」を焼却­したとして男たちの集団から暴行を受けた。女性は焼き殺され、遺体を川に投げ捨てられ­た。女性の死に関連して21日までに11人が逮捕された。捜査は現在も続いている。
カブール市内の寺院前で19日、被害者の女性がほかの女性たちから「コーランを焼いた­」と非難されて言い争いになった。これを聞きつけた男たちの集団が、女性に襲い掛かっ­た。
男たちは女性を屋根の上に引きずり上げ、足で蹴ったり石や板で殴ったりする暴行を加え­た。このあと何者かが女性に燃料をかけて火をつけ、遺体をカブール川に投げ捨てた。
炎に包まれる時点で女性が死亡していたかどうかは確認されていない。
女性がコーランを焼却したことを示す証拠は今のところ見つかっていない。
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ISISの残虐なニュース報道に出演していたコメンテーター曰く「多くのイスラム教徒は過激派ではない。みんな平和を愛している」と。しかし、このニュースで女性を撲殺した人たちは過激派でもなんでもない一般民衆ではないのか。
テロ行為ではないにしろ、いくら聖典とはいえコーランなどたかが紙切れに過ぎない。この女性が仮に本当に焼却していたとしても命を奪うのは誰がどう考えても残酷極まりない野蛮な行為だ。

確かに過激派は恐ろしい。しかし、それ以上に恐ろしいのは、身勝手で自己中心的な正義感に駆られた集団心理による、個人に対する私刑行為だ。川崎の18歳の殺人犯に対するネット上で繰り広げられているリンチも同じような構図ではないだろうか。

正義感は常に冷静と共にあらねばならないと感じた。

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