日本のエネルギー政策に関する自分なりの考え方のメモ

自分の理解を整理しておく。

原子力発電には大きくわけて以下の3種類がある。
  1. 核分裂発電型…現在の商業原子力発電所
  2. 核融合発電型…未来の技術
  3. 未臨界核発電…技術的には可能だが、実験段階だったりコストメリットで商用化されていない

いわゆる再生エネルギーと呼ばれる発電方式は以下の2種類
  1. 不安定型…太陽光、風力
  2. 安定型…地熱発電、波力発電、潮力発電、宇宙太陽光発電+マイクロ波送電

従来型発電のさらに進化系もいろいろとあるし、未開発資源も日本にはいろいろと存在している
  1. ガスタービンコンバインドサイクル発電
  2. メタンハイドレート発電
  3. 南関東ガス田

現状の核分裂反応を利用した原子力発電の新設は止めるべきだし、できるだけ早い段階での廃止を検討すべきという考え方には大筋で同意する。
しかし、単純に全てを廃止してしまって核関連技術全てを放棄するのは単なる思考停止であってあり得ない。
核融合発電はその出力規模も魅力的であり、事故の可能性が原理的に存在しないので、実用化すればまさに理想的未来型エネルギーであろう。その実用化までは小規模でも何らかの形で原子力発電そのものを存続させる必要がある。
したがって、核関連技術の継承と核のゴミを減量する為の方策の一つとしても、加速器駆動未臨界炉等の新技術を早急に実現化すべきである。

再生可能エネルギーの利用に関しては、太陽光や風力といった不安定なものに対する注目が高すぎる。
地熱発電や波力発電等のレガシーな技術は、実は非常に安定的にエネルギーが取り出せ、天候の外的要因にさほど影響を受けないものがいくらでもある。
特に地熱発電は日本の潜在的発電力が世界トップレベルにあるので、これを最大限活用する事が望ましい。

従来型の化石燃料を使った発電も、ガスタービンコンバインドサイクル発電という超効率化というアプローチを進めていくべきだし、メタンハイドレートや南関東ガス田といった自前資源の開発と実用化は安全保障の面でも重要だ。

このような観点に立って考えた時、日本のどの政党のエネルギー政策も残念ながら少しずつ的外れである。



コメント

このブログの人気の投稿

Dr.HOUSEの印象に残ったシーン

特攻を拒否した飛行隊長の名言