3.11

あの日は都内にいた。
テレビの画面には、日本の沿岸部の大部分に津波警報の赤いシグナルが点滅していた。
ふと窓の外に目を向けると、お台場方面から黒煙が上がっているのが見えた。

あの、東日本大震災からちょうど2年目が過ぎた。
ここ1週間ほど、テレビではあの日を振り返る特番が多数報道されている。
そんな中、8日に行われたWBCの日本対台湾戦が何より心に残った。
第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンドで、日本は台湾を延長戦の末に4-3でくだした。国際試合直後は相手チームへの批判が出ることも少なくないが今回は例外のようだ。
2013年3月8日に行われた試合では、「感謝TAIWAN」「3.11支援謝謝台湾」といった東日本大震災への支援に感謝するプラカードが日本側のスタンドで掲げられ、台湾で放送されたテレビ中継でも大きく映し出され、台湾のSNSでは「感動した!」という声も相次いだ。
J-CASTニュース
台湾は大震災の際に日本に大して100億円を超える義援金と、500トンを超える支援物資を提供してくれた。量がどうのという話ではないが、あの小さな島国であることを考えると、最大限の支援をしてくれたのだと感謝に耐えない。
台湾だけではなく、アメリカを始め140を超える国と地域が日本に何らかの形で支援を申し出てくれた。中には経済的に貧しい国からの支援も多数あった。集まった義援金の総額よりも、これだけの国が日本の事を思ってくれたことが本当に嬉しい。
復興が遅々として進んでいないという報道もある。被災地が完全に以前の状態を取り戻すにはまだまだ時間が掛かりそうだ。政府や自治体の活動が不十分だということもあるのかもしれない。しかし、少なくとも確実に前進をしているはずだ。
日本が世界中から受けた支援に答えられるのは、あのWBCで台湾に勝利したように、再び強い日本を取り戻すことだ。ただ強いだけじゃなく、勤勉で礼儀正しくそれでいて強い国。そういう日本が、再び世界に貢献していくことが最大の恩返しだと考えている。

そして、受けた恩は倍にして返そう。

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