最近のウェブは重い?

その昔、8秒ルールとかいうのがあった。
曰く、ウェブページがロードされるまで8秒以上待たされると、人は他のサイトへ行ってしまうという。

すでにこれは死語なのかもしれない。
最近のウェブページは、とかく重い。PCのスペックや回線速度は早くなっているはずなのに、ページが開くのに異様に時間がかかることが多い気がする。

常々思っていたが、思い切って検証してみた。

まず、知人のページをデフォルト状態のFirefox 5で開いてみた。
その際にダウンロードサイズとロード時間を計測してみる。
ブラウザキャッシュは都度削除した。また、自ネットワーク内には特にproxy等は設置していない。

size
time
133kb 26.786
175kb 18.783
187kb 13.379
179kb 13.329

平均時間はおよそ18秒。
次にこのページのドメイン以外へのGETリクエストを全てカットしてみる。

size time
54kb 10.987
62kb 11.192
56kb 8.157
66kb 5.573

平均時間はおよそ9秒。
実に倍近い速度差が得られた。

実はこの知人のサイトはliveloor blogなのだが、これだけの速度差が出た理由はおよそわかっている。
このサイトにはTwitterやらFacebook、mixi、hatena等のブログパーツ、ソーシャルボタンがやたら多いのだ。
つまり、今回はこれらへのリクエストを全カットしてみたというわけだ。

今回検証に使ったサイトに限らず、最近やたらどこのサイトに行ってもこれらの外部パーツを見かける。
そして、サイトがロードされる間の通信シーケンスを見ていると、こいつらをロードするのにかなりの時間を要しているのだ。

これらの外部パーツは、サーバーサイドで全て処理してHTMLとしてユーザにページを降らせるのではなく、ユーザ側の端末からそれぞれのサーバにデータを取りに行ってクライアント側でページを整形している。だから、一つ一つのパーツは数秒(それこそ8秒未満)でデータがとれたとしても、トータルで見るとこれだけの速度差になってしまうのだ。

ページを所有している人間はローカルキャッシュが効いているからあまり気づかないかもしれないが、初見のユーザにとってはかなり重たいサイトになっている可能性が高い。

おそらく8秒ルールという人間の心理的な部分はあまり変化していないのではないかと思う。つまり、やたらとソーシャルパーツを使っているサイトは知らないうちに閲覧者を遠ざけてしまっているのかもしれない。

気を付けたいものだと思う。

コメント

このブログの人気の投稿

Dr.HOUSEの印象に残ったシーン

特攻を拒否した飛行隊長の名言