東北関西大震災に寄せて

2011年3月11日14時45分ごろ。その瞬間、会社で会議をしていた。
「あれ?」
一瞬の揺れを感じて、それでもすぐに収まるだろうと思った矢先、オフィスが激震に見舞われた。
デスクトップパソコンが倒れ、テーブルの引き出しが飛び出し、書類が棚からこぼれおちた。

オフィスのみんなが茫然としている中、誰かが「縦揺れだ」と叫び、直後に2度目の激震が襲いかかってきた。

オフィスのテレビの前にはすぐに社員が集まる。
目の前に映し出される津波の映像。
オフィスが静まり返った。

テレビで地震の特番が始まってしばらくして、ようやくみんな自体を理解した。

大津波警報が日本地図を形作っているのをみて、すぐに自宅に電話を入れた。
携帯は通話できない状態だったので、会社の固定電話から自宅のIPフォンへかけるとするに妻の声が聞こえた。

妻の声を聞きながら、ようやくオフィスにいない自分のチームメンバーを思い出した。

「六本木オフィスのメンバー」

「沖縄のメンバーは埋め立て地で働いている」
「北陸地方へ向かう予定の上司」

全員の無事を確認して、ようやくほっとした。表には出さずに冷静を装っていたが、内心は完全に凍りついていた。

「東北地方に縁もゆかりもなくて、本当に良かった」

ひどい話だが、その時の自分の本心だった。

地震発生から3日が経過し、今は被災者の事を想う。

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